研究科長挨拶

 筑波大学大学院ビジネス科学研究科は、我が国初の社会人のための夜間大学院として1989年に設立されました。当初は企業の経営課題の解決に必要な能力を育成する経営システム科学専攻(修士課程)からスタートしましたが、90年に企業の法律問題に対応できる専門職業人を育成する企業法学専攻(修士課程)、96年には企業の経営と法律の問題をさらに専門的に研究する博士課程企業科学専攻が設けられました。また、2005年には、新たな社会のニーズに対応する専門職大学院として、MBA教育を英語で行う国際経営プロフェッショナル専攻と、法曹養成を目的とする法曹専攻が設立されました。このように、ビジネス科学研究科は社会人が属する企業や組織が抱える課題を専門的に研究し、働きながら修士や博士の学位を取得できる教育機関です。

 

 成長著しい新興国の台頭の一方で、リーマンショック、ギリシャに始まるEU諸国の経済危機等、今日の世界経済は大きな転換期を迎えています。不確実で変化の激しいビジネス環境ゆえに、現在の限られた社会の中で主流となっている価値観や近視眼的な思考に惑わされることなく、対象を多面的に見る幅広い知識と深い問題解決能力が不可欠だと思います。

 

 ビジネス科学研究科は、単に経営学と法学のそれぞれを学ぶことができるだけでなく、その名称である「ビジネス科学」が意味するように、経営学領域と法学領域における先端的なアカデミズムと実践的な知識や経験を有機的に統合した新たな知的価値の創造を可能にする場です。この新たな知の拠点で、社会人である皆さんが、先端の理論や高度な思考を修得すると共に、ビジネスの場で得た知識や経験を体系化して、現代社会におけるさまざまな課題を再構築できるようになることをサポートすることが、我々のミッションだと思っています。

 

筑波大学大学院ビジネス科学研究科長

西尾 チヅル

rcus 筑波大学大学院ビジネスサイエンス系 筑波大学東京キャンパス